- Q01:
- 競技会でスコアカードは提出せず合計打数のみ申告する、過少申告があった場合は?
- A:
- (1) HSG競技会では、各組のチームリーダーがホール毎の打数を、スコアカードを基に全員に確認している。従って、過少時はその時点で把握修正している。その結果の集計値をチームリーダーが委員会に提出している。
- (2) スコアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることはプレーヤーの責任である。真実のスコアより少ないときは、それを訂正しないと競技失格になる。
| 規則6-6d |
- Q02:
- 「アンプレヤブル」を宣言しないでアンプレヤブルの救済措置を受けたが、どうなのか?
- A:
- 「宣言」しなくとも罰はない。但し、インプレー球の処置違反を招かぬよう、予告するのが得策であるので「宣言」しよう。
注:2004年のルール改正で、従来の「宣言する」が「みなす」との表現になった。
これにより、どこでも、黙ってアンプレヤブルにできる訳であるが、「宣言なし」自体は無罰でも、規則18−2aの問題(インプレーの球の拾い上げ、動かすなどでトラブルの誤解)が生じないよう、状況次第では「アンプレヤブル」を選ぶ意志の予告が賢明である。JGA2004年以降の裁定集ではアンプレヤブルの条項で「宣言」の文言はなく、「みなす」になっているが、現在出版されている多くの「ルール解説書」を見ると、「みなした後での心変わりの際などで問題が生じやすい」ことから、「予告が賢明」や「宣言する」ことを推奨する表現が多い。
| 規則28 |
- Q03:
- アンプレヤブルの処置方法は?
- A:
- 球がウォーターハザード内にある時を除き、自球をアンプレヤブルと自分で決めることができる。その時は、1罰打を付加して次の3つから1つを選ぶ。(違反時2罰打)
- (1) 最後のプレーした所から球をプレーする。(スルーザグリーンではドロップ)
- (2) ホールと球のあった箇所を結んだ線上で、後方にドロップする。(距離制限なし)
- (3) 球のあった箇所から2クラブ長以内で、ホールに近付かない所にドロップする。
注:球がバンカー内にある場合も、上記(1)〜(3)を選べるが、(2)又は(3)を選んだ場合は、球はバンカー内にドロップしなければならない。
| 規則28
規則20-5 |
- Q04:
- 球の近くに生えていた「きのこ」を取り除いたが問題ないか?
- A:
- ライの改善に当る場合は「きのこ」(成長物)の除去はできない(違反2打罰)
| 規則13-2 |
- Q05:
- 「クラブヘッドの背面で球を打つこと」について
- A:
- 球を正しく打ち(規則14-1・・押出し・掻き寄せ・すくい上げせずに)、クラブが規則4-1に適合したものであれば、クラブヘッドのどの部分で打っても良い。
| 裁定集14-1/1 1990改訂 |
- Q06:
- プレーヤのプレーに影響するルースインペディメントを勝手に取り除けるか?
- A:
- 携帯品(カートそのもの、カートに乗っている人を含む)に当った場合は1打罰。
(2008年改正で2打罰が1打罰に)
- (a) 方向が変えられたり、留められた場合:その球はあるがままの状態でプレー。
(違反2打罰)
- (b) 衣服や携帯品の中か上に泊まった場合:カートを移動して、球があった場所の真下の地点でホールに近づかない所にドロップ。もしその場所が道路であれば、ニヤレストポイントからホールに近付かず1クラブ長以内にドロップする。
共用カート及びカートに載っているものはすべてそのカートを共用するプレーヤーのうちの一人の携帯品とみなされる。
但し、カートがプレーヤーの一人あるいはそのパートナーによって動かされていた場合は、そのカートとそれに載っているすべてのものはそのプレーヤーの携帯品と見なされる。(従ってこの場合当該プレーヤー以外の打球がカートに当たっても無罰となる) | 規則19-2
裁定集19/1、 19/2 |
- Q07:
- プレーヤーが同伴者のキャディバックに球を当てたが、罰はあるか?
- A:
-
罰はない。球はあるがままにプレーする。
但し、自分自身や携帯品(共用カート含む)に当てた場合は1打罰。
| 規則19-2 |
- Q08:
- 5番ホールの砲台グリーンの裾野でスタンスを取った時に球が動いた。 動かすような動作はしなかったが、この場合はどうするのか?
- A:
-
- (1) 風で動いた、又はスタンスを取っただけなら罰は無くそのままプレーする。
- (2) 球の動く原因(振動など)になることをした時、又はアドレスした後動いた場合は1打罰。リプレースする。(リプレース違反時2打罰)
| 規則18-1,2 |
- Q09:
- テレビで見た例。球がベアグランド状態の所に止まっていたが、ストローク前にその回りの石を取り除いていたが問題は無いのか?
- A:
- @ 石はルースインペディメントであるので、ハザード以外では無罰で取り除くことができる。
注:HSGローカルルールでは、バンカー内も石は取り除ける。
- A 但し、その時球が動くと1打罰。リプレースする。
リプレースしないと違反時2罰打付加)
| 規則23-1 |
- Q10:
- OB杭のコース側を結ぶ線上に球は止まったが、これはOBか?
- A:
- OBは、隣接する2本の杭のコース側の地表の2点を結ぶ線から完全にOB区域側に出た場合。
| 定義39 |
- Q11:
- 球確認の為泥のついた球を拾い上げ、リプレースの際泥がフェースに当らぬよう向こう側に向けたのは違反ではないか?
- A:
-
- (1) 元の位置にリプレースされれば、どの様な向きでもかまわない
- (2) しかし、泥の上に球をティーアップされたような場合は規則20-3a(プレース の場所)違反となり2打罰。
| 規則20-3a、 裁定集21/5 |
- Q12:
- 泥付きボールを勝手に拾い上げて、必要以上に拭いたら?
- A:
-
球を確認する為に罰なしで拾い上げることは出来るが、事前に
- (1) マーカーか同伴者に前もってその意思を告げる。
- (2) 球の位置をマークする。
- (3) このあと、同伴者に拾い上げとリプレースに立ち会う機会を与える。
- (4) 確認に必要な程度以上は球を拭かない。
この4つの内、1つでも欠けると1打罰。4つ重なっても1打罰。 リプレースを怠る と2打罰。 | 規則12-2 |
- Q13:
- フェアウエイで球が自分で作った穴にくい込んだ場合は取上げて拭けるが、この場合の「くい込んでいる状態」の定義はどのようになっているのか?
- A:
- 球が、自分で作った穴(ピッチマーク)に地表レベル以下に球が入っていれば、くい込んだことになる。しかし、必ずしも球が土壌に触れていることは必要でない。
例えば、芝やルースインペディメントが球と土壌の間に介在することもある。
| 裁定25-2/0.5 |
- Q14:
- 球を拾い上げた後て、球を拭ける場合と拭けない場合の違いを分かり易く纏めて欲しい。
- A:
- 下表に違いを纏めて示す。
球を拾い上げる理由 | 綺麗に拭く | 置き方 | 規則 |
1 | グリーン上の球をマークした時 | 可 | リプレース | 16-1b |
2 | ハザードや修理地などの理由で救済を受けた時 | 可 | ドロップ | 25-2 |
3 | 自分の球かどうか拾い上げないと確認できない時 | 不可(1) | リプレース | 12-2 |
4 | 球が傷などでプレーに適さない状態かどうか確認する時 | 不可 | リプレース | 5-3 |
5 | 自分の球が同伴者のプレーに影響する場合 | 不可 | リプレース | 22-2 |
6 | ローカルルールで球を動かせる時 | 可 | プレース | 付属規則 |
注(1) 確認できる程度までは拭ける
| |
- Q15:
- プレーヤーが知らないうちに枝で動かされていた場合はどうするのか?
- A:
- (1) 動かされたことが分かっていなかったり、ほぼ確実でなかった場合は、プレーヤーはあるがままにプレーしなければならない。
- (2) 止まっている球が局外者によって動かされたことが事実の場合は、罰は無くリプレースされねばならない。リプレースしないと2打罰。
| 規則18-1 |
- Q16:
- 打った球が石やレーキに当った時も、局外者だから無罰でリプレースできるのか?
- A:
- 局外者に当った場合は、誰にも罰は無くあるがままにプレーする。
| 規則19-1 |
- Q17:
- 池越えのショートホールで、池ポチャを懸念して傷のある古い球を使ってショットしたら偶然にワンオンしてバーディチャンスとなった。傷あり球ではパットに影響ありと考えて、新しい球に交換してプレーしたがこれは違反になるかどうか?
- A:
-
- (1) 同じホールは同一の球をホールアウトするまで使うことが原則である。
最初に傷ついた球を使ったら、そのホールのホールアウトまでそれを使う。
(違反時2打罰)
- (2) 但し、そのホールでプレー中に球が傷つきプレーに適さなくなったと思う場合は、同伴者に点検の意思を伝えて拾い上げ、同伴者が球を確認してOKすれば別の球に交換することができる。同伴者の了解を得ないで拾い上げたり交換すると1打罰。プレーに適さなくなった場合とは、球が切れたり、ひびが入ったり、変形しているのが明らかに見て分かる場合で、球の表面に掻き傷や、こすり傷ができただけでは認められない。
| 規則5-3、 規則15-2
規則5-3 |
- Q18:
- 打順を間違って打ってしまったが、罰はあるのか?
- A:
-
- (1) 違った順番でプレーしても罰は無い。
- (2) しかし、競技者の1人を有利にするため違った順番でプレーすることを競技者間で合意した場合は、関係競技者が競技失格となる。
- (3) 決められた打順の間違いは、マナーの問題になる。間違っても罰は無いので打ち直す必要はないし要求されることもない。もし、正しい順番で別の球を打ち直すと、初めの球は紛失球となり1罰打。
(参考)マッチプレーの場合は異なる。順番を違えても罰は無いが、相手はそのストロークを取り消してやり直しを要求することができる。
(要求しなくてもよい)
| 規則10-2c
裁定10-2c/1
規則10-1c |
- Q19:
- フェアウエイの同じ所にあった同伴者の球と区別が付かない時は?
- A:
- (1) 球を捜し始めてから5分以上経過した時や自分の球かどうか分からない時は「紛失球」扱いとなり、1罰打を加えて前位置にまで戻りプレーをやり直す。
(違反時2打罰)
- (2) このような問題が起きないように、マジックなどで専用の印を付けておく必要がある。
| 規則20-5 |
- Q20:
- 打った球の行方が怪しい時は暫定球を打てるのか?
- A:
- (1) ウオータハザード以外の場所で紛失の恐れやOBの恐れがある場合は、「暫定球を打つ」と宣言すれば打てる。この様な場合は「迅速なプレー」のために、むしろ暫定球を打つことを推奨している。
- (2) 宣言しないで打つと、即その球がインプレーとなり、前の球は紛失球となる。
| 規則27-2 |
- Q21:
- 紛失球は宣言する必要があるのか?
- A:
- 定義33で、次のどれかに該当する時、インプレーの球は紛失球と看做される。
(プレーヤーが勝手に決めることはできず、宣言できない)
- (1) 分以内に見つからないか、自分のものと確認できない時
- (2) 最初の球の在るところよりホールに近い所から暫定球をストロークした時
- (3) ストロークと距離の罰のもとに別の球をインプレーにした時
- (4) 局外者が動かして見つからない球、障害物の中、異常なグラウンド、ウオーターハザード内にあることが分かっているか、ほぼ確実であるという理由でプレーヤーが別の球をプレーした時
- (5) プレーヤーが取り替えられた球をストロークした時
| 定義33 |
- Q22:
- キャディが入れ間違った他人のクラブを使ってしまった場合は?
- A:
-
キャディ若しくは同伴プレーヤーが入れ間違えたクラブを使った時でもプレーヤーがスタート時点で選んだクラブ以外のクラブを使ったことになるので、1ホールにつき2打の罰を受けそのままプレーする。但し、違反があった各ホールで2罰打、1ラウンドで最高4罰打、それ以上の罰は受けない。尚、規則では、
- @ 携帯するクラブは14本以内
- A スタート時点で選んだクラブに限る。
| 規則4-4a |
- Q23:
- ハザードで打った球が誤球と気付いたが?
- A:
- 08年のルール改訂により、ハザード内の球も拾い上げて確認する事が認められるようになった。但し、拾上げる前に次のことを1つでもしないと1打罰。
- @ 同伴者に知らせる
- A 位置をマークする
- B 同伴者に立ち会う機会を与える
従来は、ハザード内で誤球をプレーした時に罰の免除はあったが、これはなくなりスル−ザグリーンと同様、2打罰が課せられることになった。
| 規則12-1,2 |
- Q24:
- 暫定球を打った後に、探していた藪の球をOBと気付かずに打ったら?
- A:
-
OBゾーンにある球は、既にインプレーではないので、打ったその球は誤球である。
従って、誤球をプレーしたことによる2打罰を加えた上で、OBの処置を取らなければならない。
<参考>「誤球」の定義
・次のもの以外の球・・・@プレーヤーのインプレーの球
Aプレーヤーの暫定球
・次の球・・・・・・・・@ 他のプレーヤーの球
A 放棄された球
B もはやインプレーでなくなった、上記のOB球
注:「インプレーの球」には取り替えられた球を含む。
| 規則27-1b |
- Q25:
- 球を探しているときに、誤って自分の球を蹴ってしまったがどうするか?
- A:
- 1打罰で、リプレース
- (1) 意図的であってもなくても、自分のインプレーの球を動かしてしまった場合は、元の地点にリプレースし、1打の罰を加えてプレーする。
- (2) ちなみに、リプレースするときは、できるだけ元の状態に近づけて置き直さねばならない。また、リプレースしなかったり、ドロップすると2打罰となる。
<参考>ストロークプレーの一般の罰「ストロークプレーで規則違反をすると2罰打」の決まりがある。(別の定めがある場合は除く)
| 規則18-2
規則3ー5 |
- Q26:
- 素振りをしていて、誤ってクラブが球に当たり球を動かした場合も2打罰か?
- A:
- 2打罰ではなく1打罰。
- (1) 規則によると、プレーヤーや携帯品により球が動く原因となったときは、1打の罰を受け、球はリプレースされなければならない。
- (2) この場合プレーヤーは球を動かす意思がなかったので、ストロークしたことにはならない。
(注意)この場合、リプレースせずにそのまま打つと、規則違反で2打罰になる。 | 規則18-2a 定義53 ストローク裁定 18-2a/20 |
- Q27:
- ティーショットの際、素振り中にクラブが球に触れ、球がティーから落ちたときはどうするのか?
- A:
- インプレーになっていない球がティーから落ちたり、アドレスしているときにクラブが触れて球が落ちたときは、罰なしに再度ティーアップできる。しかし、その際にティーから落ちた球に対しストロークしたときは、球が動いていたかどうかに関わらずストロークはカウントするが、罰はない。
| 規則11-3 |
- Q28:
- 藪に入った球をアンプレヤブル宣言し、藪から放り出し、そのまま打った。本来、きちんとルールに従ったドロップ法でドロップしてプレーすべきであるのにそれをしなかった。2打罰か1打罰か?
- A:
- 1打罰
(かつては間違ったドロップは2打罰であったが08年ルールで1打罰と改訂された)
(アンプレヤブルの罰(1打罰)は別途付く)
参考:アンプレヤブル時の正しい処置(規則28)を下記に示す。
『自分の球をアンプレヤブルとみなした場合、プレーヤは1打罰のもとに次の中から1つを選んで処置しなければならない』これに違反したときは2打罰。
- (a) はじめの球を最後にプレーしたところの出来るだけ近くで球をプレー。
- (b) ホールと球があった線上でその箇所よりも後方にドロップ。
- (C) その球のあった箇所から2クラブレンクス以内で、ホールに近づかない所にドロップ。
| 規則20-2a |
- Q29:
- テークバック時、木の枝に触れ驚いてスイングを中止したが枯葉を落としてしまった。罰はどうなるか?
- A:
- 生長物(木,草,葉等)や固定物を動かしたり、曲げたり、折ったり、壊したりしなければ無罰。今回のケースは枯れ葉であり、成長物ではないので無罰。
(生木を折った場合は、2打罰)
注1:枯葉を落とした場合無罰とは規則にも裁定集にも明確に記載ないが、生長物でないので無罰と解釈できる。但し生長物かどうか議論となる可能性があるのでバックスイ ングでは木に当たらないよう、葉を落とさないよう十分注意すべきである。
注2:プレー中に球の近くで素振りをして草を削り取るのはライの改善と看做されることがあるので要注意。プロは球から離れたところで素振りをしている。
注3:ストロークを始めていたり、ストロークのためにクラブを後方に動かし、そのまま ストロークが行われたときは罰はない。即ち,打ってしまえば罰はつかないという こと。
| 規則13-2 (球のライや、意図するスタンス・スイングの区域、プレーの線の改善) |
- Q30:
- 同伴者の球が近くにあり、プレーの邪魔になるので拾い上げてもらうことが出来るか?
- A:
- マークすれば無罰で拾い上げてもらうことが出来る。
注1:拾い上げた球はリプレースしなければならない。
但しパッティンググリーン上にある 場合を除いて拭いてはならない。
注2:パッティンググリーン以外では求められていないのに、妨げになるだろうと考えて拾 い上げた場合は1打罰。
| 規則22-2 |
- Q31:
- 素振り中に、落ちていた枯木が飛んで近くの自分の球に当たり動いた。その場合の罰と処置は?
- A:
- 球が動かされた原因は『プレーヤが球が動く原因となることをした』ので、1打罰でリ プレース。
| 規則18-2a |
- Q32:
- ボールを拾い上げるときのマークは何でもよいのか。バンカー内ではティペッグでもよいか?
- A:
- ボールマーカーについては『小さなコインや同等の物を含む』とあるが,材料や 大きさ等に関する規則はない。
| 規則2-1 |
- Q33:
- 大甕コース5番ホールのサブグリーンを超えて球が通路の先の少し草が生えているところに止まった。スタンスが取れないので救済を受けたいがNPをどこにすれば良いのか?
- A:
- ホールから同心円を描いて、その円の外から打てる箇所を捜してNPを決める。
| |
- Q34:
- 打った球が木にひっかかった場合の措置
@ 探したが見つからない場合の正しい措置は?
A 木の上のボールは見つかったが打てない場合の措置は?
- A:
-
- (1) 5分以内で球が見つからない場合は紛失球であり、もとの位置に戻って1打罰のもとに打ち直す。このように しなかった場合2打罰(規則27-1-C)。
また,元の位置に戻ってプレーする場合、ボールをドロップかリプレースかは下記による(規則20-5);
- (a) ティーインググランドの場合はティアップすることもできる。
- (b) スルーザグリーン、ハザードの場合はドロップする。
- (c) パッティンググリーンの場合はリプレースする。
但しこのような場合もとの位置に戻る時間ロスを防止するため、暫定球を打つことを勧める。
- (2) 球が見つかっても自分の球かどうか確認できない場合、上記@と同じように紛失球となる。自分の球と確認できた場合、アンプレヤブル宣言し、1罰打を加え、木の枝の真下に球があるとみなし、アンプレヤブル処置(規則28)をとる。
*アンプレヤブル処置は下記のいづれか(規則-28);
- (a) 打球した元の位置に戻って打つ。
- (b) 球があった地点とホールを結ぶ線上の後方で打つ。
- (c) 球のあった位置から2クラブ長以内で、ホールに近づかない地点にドロップ。
| |
- Q35:
- 携帯品に打球が当たった場合の罰打は?
- A:
- @自分のクラブに当たった場合及び、 A共用カートに当たった場合、共に携帯品であり、1打罰。
上記において、@の場合;球はあるがままの状態でプレーする。
Aの場合;共用カートの上や中にない場合は球はあるがままの状態でプレーする。カートの上や中にある場合、カートの真下にドロップする。 | 規則19-2 |
- Q36:
- 局外者(Outside Agency)の関与について
- @ フェアウエイで風のため球が動いたので元の場所にリプレースした。罰は?
- A グリーンで風が吹き、ホールインした。リプレース必要か?
- B グリーン上で同伴競技者の球が自球に当たりそうになったので急いで拾い上げた。罰は?
- A:
-
- @ 1打罰、風は局外者ではないため風で動いた場合そのままプレーする。戻すと1打罰。(規則18−2a)。誤って戻した球は、風により動いた場所にリプレースする。
- A リプレース不要、風は局外者ではないのでホールイン。
- B 2打罰(規則22−1注)、グリーン上で他の球が動いているときはその球の動きに影響を及ぼすかも知れない球を拾い上げてはいけない。拾い上げてしまった球は元の場所にリプレースする(規則22−1)。影響及ぼさない場合拾い上げても無罰。
| 規則18-2a
規則22-1注 |
- Q37:
- 霜柱に球が止まっていた。そのまま打ったが救済はあるのか?
- A:
- 霜柱は雪と同様な扱いとなり、単なる霜と扱いは異なる
(JGAゴルフルールコラム(2)霜、霜柱の扱い、2008/11/24)。
@霜柱の場合;プレーヤーにより、ルースインペディメントかカジュアルウオータか選択可能。
(a)ルースインペディメントとして扱った場合;
・ハザード以外:取り除くことができる。但し、球を拭けない。
動いた場合1打罰でリプレース。
・ハザード内 :霜柱を取り除いたら2打罰(規則23-1)。
(b)カジュアルウオータとして扱った場合;
・カジュアルウオータは異常なグランド状態(定義1)、救済が受けられる(規則25-1)。
・ニアレストポイントを決めホールに近づかず1クラブ長以内にドロップ。
A単なる霜の場合;障害物でもなく、カジュアルウオータでもなく(定義12)、ルースインペディメントでもなく(定義32)、救済は受けられない。霜を取り除くとライの改善と看做され2打罰。(規則13-2)
但し、ティーインググランドに限っては霜を取り除くことができる。
| |
- Q38:
- アドレスを取ったあとに、風が吹いて球が動いた場合は1打罰ではないか?
- A:
- 2012年の規則改定でアドレスした後に球が動いた場合、プレーヤーがその球を動かす原因となっていないことが分かっているか、又はほぼ確実である場合罰は免除されることに変わった(規則18−2b)。
従って、風の影響と看做されれば無罰である。自己申告し、同伴競技者に同意してもらうことが望ましいであろう。 (規則では同伴競技者に認めてもらう必要ありとは記載ないが) | 規則18-2b |
- Q39:
- 2012年版のゴルフルール集には各所に『ストロークと距離の罰に基づく処置』という耳慣れない表現が散見されるがこの意味は?
- A:
-
- (1) ストロークと距離の処置というのは 1 打の罰のもと に最後にプレーした所からプレーすることを意味します。「ストローク」とは 1 打の罰を受けること、「距離」はプレーした距離を失う、つまり最後にプレーした所に戻るということです。
これは2008年のルール改定時にそれまであいまいだった意味を『ストロークと距離の罰に基づく処置』として明確に定義したもの(規則27-1)で、ゴルフルールの基本的なものとされる。
- (2) 具体例;
- @ OB時やロストボール時等に1打罰を加え、元に戻って打ちなおす場合。
- A アンプレーヤブル宣言し、元に戻って打つ場合。
- B ウオータハザード方向に行った球が見つからず、そのウオータハザードにあるこ とも分からず、元に戻って打つ場合。
- C ティーショットでミスし、数ヤード前方に止まったため、別の球をティーから打 ち直す場合。
- D バンカー内にボールが突き刺さった場合、アンプレーヤブル宣言し、バンカー 内にボールをドロップして打つよりも『ストロークと距離(の罰)に基づく処置』選択し元に戻って打つ方が打数が少ないと判断した場合。
- E パッティンググリーン上で打った球がバンカーに入った場合、バンカーショット で出すより、『ストロークと距離に基づく処置』を選択し、1打罰を加え、もう一度前の位置からパットをし直す場合。
| 規則27-1 |
- Q40:
- 大みかコース第4ホールのスタート前に、ティーインググランド近くで数メータの距離でアプローチの練習をした。ラウンド中に練習すると2打罰ではないか?
- A:
-
- (1) ラウンド前;コース上で練習してはならない(規則7-1、違反時失格)。
但し、例外としてスタート前に最初のティーインググランド上やその近くでパッティングやチッピング(ウエッジやショートアイアンで転がしてホールに寄せるショット)の練習は許される(規則7-1b)。
- (2) ラウンド中;練習ストロークはしてはならない(規則7-2、違反時2打罰)
但し、例外として下記の場所やその近くでは可能。
但し、プレーを不当に遅らせてはならない(規則6-7)
- (a) 最後にプレーしたホールのパッティンググリーン
- (b) 練習パッティンググリーン
- (c) そのラウンドの次のホールのティーインググランド
| 規則7-1
規則7-1b 規則7-2
規則6-7 |
- Q41:
- クラブに鉛を貼っているが、プレー中にとれることがある。プレー中に貼り直したいが許されるか。
- A:
-
既に貼ってあった鉛がプレー中に離れた場合は許される。ゴルフ規則裁定集4-2/0.5にはラウンド中に、クラブヘッドやシャフトに鉛テーフを貼ることに関し、下記のQ&Aが記載されている。
質問;プレーヤーはラウンド中に鉛テープをはがしたり貼ったり、変形させることができるか?
回答;そのようなことはできない。しかしながら、通常のプレー中に鉛テープがはがれた時は、プレーヤーは元の位置にその鉛テープを戻すことができる。
もしその鉛テープをクラブの元の位置に戻せない場合は、新しいテープを使うことができる。いずれの場合も、出来るだけ以前に近い状態に戻すよう、あらゆる努力をすべきである。
従って、
規則4-2a:『正規のラウンド中、クラブの性能は調節その他の方法により故意に変更してはならない』と、
規則4-2b:『球の動きに影響を与える目的で、異質物をクラブフェースにつけてはならない』
とあるのは新たに貼ったり、故意にはがしたりすることを禁止していると解釈できる。
| 裁定集 4-2/0.5
規則4-2a
規則4-2b |
- Q42:
- グリーン上の傾斜を聞くのはアドバイスにあたるか。
- A:
-
アドバイスは定義(3)によれば『(a)プレーヤのプレー上の決断や、(b)クラブの選択、(c)ストロークの方法に影響を与えるような助言や示唆をいう』とあり、規則や距離や周知のことについての情報はアドバイスではないとある。規則集にも裁定集にもグリーンの傾斜に関してはアドバイスかどうかの記載や例はない。プロのツアーでは解説者がグリーンの傾斜について『上りだ、下りだ、フックラインだ、スライスラインだ』と話しており、周知の内容に属すると思われる。
但し、グリーンの傾斜は定義の『(a)プレーヤのプレー上の決断』に影響を与えかねない。日本ゴルフ協会に確認した結果、やはり『プレー上の決断に影響を与える』とのことでアドバイスとなるとの回答であった。
| 定義3 |
- Q43:
- HSG競技会ではスコアカードは提出せず、合計打数を申告しているが過少申告があった場合は?
- A:
-
- @ HSG競技会では、各組のチームリーダーがホール毎の打数を、スコアカードを 基に全員に確認している。 従って、過少時はその時点で把握修正している。 その結果の集計値をチームリーダーが委員会に提出している。
- A コアカードに記入された各ホールのスコアが正確であることはプレーヤーの責任である。真実のスコアより少ない時は、それを訂正しないと競技失格となる。
(規則6-6d)
| 規則6-6d |
- Q44:
- 距離観測器は許されるか、禁止か?
- A:
-
ローカルルールに規定されていない限り使用禁止。
(規則14-3、付属規則IV-5距離計測器)
HSGではローカルルールとして規定なく、禁止である。
| 規則14-3、 付属規則IV-5 |