- Q01:
- 動かせる障害物と動かせない障害物の判断基準はどこか?
- A:
-
- (1) 「動かせる障害物」・・・人工物で特別な労力を要せず、不当にプレーを遅らせず、物を破壊することなく動かせる場合の物。
- (2) 「動かせない障害物」・・・上述以外。
- (3) 「障害物ではないもの」・・・OB杭、動かせない人工物でOB区域内の全部分。
委員会によりコースと不可分の部分と指定された全ての構築物。
| 定義38 |
- Q02:
- ルースインペディメントに関係するルールを知りたい。
- A:
-
ルースインペディメント;loose(バラケタ)固定されていない、Impediments(障害物)。
- (1) 成長していない自然物(石、木の葉、動物の糞、虫類の死骸、虫類が吐き出した盛り土など)
- (2) ハザード以外では罰なしに取り除ける。その時球を動かすと、
- (a) スルーザグリーン ・・・1罰打 (リプレース)
- (b) ハザード(覗けない)・・・2罰打 (リプレース)
- (c) グリ−ン上 ・・・罰なし(リプレース)
| 定義32 規則18-2a、23 |
- Q03:
- 球がベアグランド状態の所に止まったが、ストローク前に周囲の意志を取り除いても問題ないか?
- A:
- 医師はルースインペディメントであるので、ハザード以外では無罰で取り除くことができる。但し、その時球が動くと1打罰。リプレースする。(違反時2打罰)
注:HSGローカルルールでは、バンカー内も石は取り除けるとしている。 | 規則23-1 |
- Q04:
- 球のプレー線前方に動かせない障害物(ベンチ)があった。クラブは振れるが救済は受けられるか?
- A:
-
- (1) 救済は受けられない。(違反時2打罰)
- (2) 動かせない障害物がスタンスやスイングを妨げる場合は救済を受けられる。
| 規則24-2 |
- Q05:
- #4ホールのウオータハザード横のネット近く30〜40cmの所へ球を打ち込んだ。そこでは、ホールに向かってはストローク出来るが、球がハザードに入る恐れがあるため横に出そうとしたらネットにクラブが当たりストロークは出来なかった。この場合は動かせない障害物からの救済を受けられるのか?
- A:
-
- (1) この場合、障害物からの救済は受けられない。
- (2) 規則によると、動かせない障害物がプレーヤーのスタンスや意図するスイングの区域の妨げになる場合は救済が受けられる。しかし、動かせない障害物による障害が、不必要に異常なスタンスやスイングやプレーの方向をとることによって生じる場合は救済を受けることは出来ない。
- (3) 質問と類似の判例がある。
Q:右利きのプレーヤーの球が悪いライにあり、近くに動かせない障害物があった。正常な右打ちの場合は障害にならないが、左打ちの場合は妨げになるが救済は受けられるのか?
A:受けられない。 左打ちするのは悪いライから逃れる為で、変則ストロークは妥当ではない。
| 規則24-2
規則24-2b 例外(b)
裁定24-2b/18 |
- Q06:
- カート道路に球が止まったので、救済を受けてニヤレストポイントにドロップしようと した。しかし、片側は急斜面で本来ドロップすべき場所には、思うようにスタンスが取れ ない。そこで、反対側の斜面にドロップして次打を打とうとしたが?
- A:
- 打てないからと反対側に出すのは違反。
- (1) 「ニヤレストポイント」(以下NP)とは、「ホールに近づかずに障害を避けられる地点で、球の止まっている箇所に最も近いコース上の一点」のこと。
- (2) 救済を受けるためには、「NPを決めてマークをし、そこからホールに近づかない所で、1クラブ長以内にドロップする」のが正しい。
- (3) そのとき使うクラブは、障害がなかったら本来使用する筈のクラブになる。
- (4) NPを基点した救済のドロップは、次のストロークやプレーの難しさを救済することではない。
| 定義36
規則24-2b
定義36注 |
- Q07:
- NPを決めてドロップした後、球のライが悪いので、クラブを変えることはできるのか?
- A:
- ドロップ後は、測定用に使ったクラブと異なるクラブを使用できる。
| 裁定24-2b/4 |
- Q08:
- 再ドロップは2度までか?
- A:
(A-1) 単に2度ドロップできることではない。最初にドロップした球が次の場所で止まった時に、罰なしに再ドロップしなければならない。
@ハザード内 Aハザードから転がり出てハザード外 Bグリーン上に転がる COB域 D救済を受けた障害物 E2クラブ長以上転がる FNPよりホールに近ずいた。
(A-2) 再ドロップした場合、その球が上記のどれかの場所に転がっていった時は、再ドロップした際に球がコース上に最初に落ちた箇所のできるだけ近い所に、その球をプレースしなければならない。
| 規則20-2c |
- Q09:
- ドロップした球が池に入りそうになったので、止まる前に球を止めたときはどうなるか?
- A:
- 再ドロップを要する場所まで転がっていないのに、球を止めると規則1-2(球に影響を及ぼす行動)違反により2打罰。球は止められた位置からあるがままの状態でプレーする。若し球を拾上げていたら、拾い上げた箇所にリプレースしなければならない。
| 規則1-2 裁定20-2c/4 |
- Q10:
- 障害物の中の球を誤って動かしたら?
(打った球が芝刈り機の中に入ったので芝刈り機の中を捜している間に,その中から球が出てきた。その場合罰打がつくか、つかないか?)
- A:
- 障害物や異常なグラウンド状態の中に止まっている球が球を探している間に偶然動かされても罰はない』。
またこの場合は動かせる障害物(芝刈り機は動かせる障害物)なのでこれを動かし、その真下の地点に出来るだけ近く、且つホールに近づかない場所にドロップする (スルーザグリーン及びハザード内)。
但しパッティンググリーン上ではリプレースする。
<参考>異常なグラウンド状態とは、
- (a) カジュアルウオーター、
- (b) 修理地、
- (c) 穴掘り動物,爬虫類・鳥類が作ったコース状の穴・吐き出したり掻きだしたりした土・通り道 をいう。
<参考>動かせない障害物の場合にはNPを決め、1クラブ長以内にドロップする。
<参考>2回ドロップしても止まらない場合はホールに近づかない場所で最初のドロップ時に着地した地点にプレースする。プレースしても止まらない場合はホールに近づかず、プレースした場所に似ているところに再プレースする。
(プレース時に球が止まらないからと言って球を押し込んではならない)
| 規則12-1
定義1 |
- Q11:
- カート道に止まった球に対し,動かせない障害物からの救済を受けドロップしたが、置いてあった自分のクラブに当たってしまった。再ドロップしたが今度は自分の目土袋に当たってしまった。そこで三度目はプレースしようとしたがこれは良いのか?
- A:
-
『ドロップした球がコース上に落ちる前や後で球が止まる前にいかなる人又はプレーヤーの携帯品に触れた場合,その球は罰なしに再ドロップしなければならない。その際の再ドロップの回数には制限が無い』とある。このような場合には一度当たった携帯品を当たらない場所に移動し,再ドロップするべきであろう。
(ドロップする際は、球の行方やその後にストロークする時の状況を勘案することが必要)
<参考>下記の場合は再ドロップが必要になるが、再ドロップした時に下記のどれかの場所に止まった時は、再ドロップした時に最初に落ちた箇所に出来るだけ近い所にその球をプレースしなければならない。
@ ハザード内に転がり込んで止まった場合
A ハザード内から転がり出てハザードの外側に止まった場合
B パッティンググリーン上に転がり込んで止まった場合
C アウトオブバウンズへ転がり出てしまった場合
D 動かせない障害物や異常なグラウンドや目的外のパッティンググリーン等に転がり出てしまった場合、また、
・止まらないからと言って途中で無理に止めてはならない。
・故意に止めると2打罰(下図(A)の場合)。
・偶然に止められた場合1打罰。
・ハザード内に入った事が明確な場合(下図(B)の場合)、これを止めるのは無罰である(これは、2011年のLPGAの試合で実際に起きたケースでTVで解説があったもの)。
| 規則20-2-a
規則20-2C
規則1-2 規則19-2) |
- Q12:
- 大甕コース4番ホールのホール手前のラテラルウオータハザード(HSGローカルルールでは大甕コースNo.4ホールはラテラルウオータハザード扱い)前のフェンス(動かせない障害物)の前にボールが止まり、ホールの方向に打とうとする場合は打てない。
但し、別の方向には打てる。この場合救済は受けられるか?
- A:
- この場合は『動かせない障害物がプレーヤのスタンスや意図するスィング区域の妨げになる』ため、規則24-2aにより救済が受けられる。NPを決め1クラブ以内にドロップする。
| 規則24-2a |
- Q13:
- 大甕コース4番ホールのホール手前のラテラルウオータハザードの右側のネットに当たって跳ね返りウオータハザードに落ちた。このときの処置は?
- A:
- ネットの近くからは打てないので、その対岸で、ホールに近づかない2クラブ長以内にドロップして打つ。
| 規則26-1c |
- Q14:
- ニアレストポイント(NP)とは?
- A:
- 動かせない障害物(Q15参照)、異常なグランド状態(Q16参照)、目的外のパッティンググリーン(Q17参照)による障害から罰なしで救済を受ける場合の基点をいう。
基点は @ ホールに近づかず、
A そこに球を置けばストロークをするときに障害がなく なる所。 | 定義36 |
- Q15:
- 動かせない障害物からの救済のしかたは?
注)障害物とは人工の物を言い、道路・通路の表面と側面、および人造の氷を含む。
動かせる障害物とは、特別な労力を要せず、不当にプレーを遅らせることなく、しかも壊すことなく動かすことができる障害物。これ以外の障害物は動かせない障害物。
但し、OB杭は障害物ではなく、動かせない。その他の杭は動かせる障害物。
- A:
-
- @ スルーザグリーン(カート道路上に球が止まった場合等)
カート道路の障害がなくなる所で、ホールに近づかず、球の止まっている箇所に最も近いNPにマークし、そのNPから1クラブ長以内で、ホールに近づかない所にドロップする (規則24−2b(i))。
但し、道路の左右で自分に有利な側にとることはできない。有利な側にとると誤所からのプレーとなり、2打罰となる。(裁定集24−2b/2)
- A バンカー内(排水設備等がある場合等) (規則24−2b(ii))
・NPをバンカー内に設定できる場合;1クラブ長以内にドロップ。
・NPをバンカー内に設定できない場合;1打罰を付加し、ホールと球を結ぶ線上で、そのバンカーの後方にドロップする。
- B ウオータハザード(WH)内(WH内の橋の上に球が止まった場合等)
ウオータハザード内の動かせない障害物には救済処置は適用されない。
従ってそのまま橋の上から打つか、ウオータハザードの処置をとるしかない
(規則24−2注1)。
- C パッティンググリーン 上(パットの線上にスプリンクラーヘッドがある場合等) (規則24−2b(iii))
障害物を避け、NPにプレースする。NPはグリーンの外でもよい。グリーン外でもプレース。 | 定義38 規則24-2b(i) 規則24-2b(ii) 規則24-2注1 規則24-2b(iii) |
- Q16:
- 異常なグランド状態からの救済のしかたは?
注)異常なグランド状態とは、
@カジュアルウオーター、A修理地、B穴掘り動物、爬虫類・鳥類が作ったコース上の穴、吐出したり掻出した土・通道等。
- A:
-
- @ スルーザグリーン
上記のどの場合もその異常なグランド状態を避けてNPを決め、1クラブ長以内に球をドロップしてプレーする。
- A バンカー
バンカー内全面水浸しでNPが設定できないときは、1打罰を付加し、ホールと球を結ぶ線上で、そのバンカーの後方にドロップする。
- B パッティンググリーン
Q15のA;Cと同じ。
| 定義1 |
- Q17:
- 目的外のグリーン(サブグリーン)に乗った場合の救済のしかたは?
- A:
- HSGでは下記A方式を推奨している(プレー時間短縮のため)。
A方式;@最初にサブグリーン外に、球から最も近い点にNPを決め、マークする。
Aその後サブグリーンにある球を拾い上げ、マークしたNP基点から1クラブ長以内でホールに近づかない所に球をドロップし、プレーする。
勿論上記ではなく下記B方式でも違反ではない。
B方式;@サブグリーン上にある球をマークし拾い上げ、
Aサブグリーン外にNPを決め、NPを基点に1クラブ長以内でホールに近づかない所に球をドロップし、
Bサブグリーン上にあるマークを拾い上げに行き、球まで戻ってきてプレーする。
| |
- Q18:
- NPを決めるとき及び1クラブ長を決めるときのクラブはどのクラブでもよいのか。
- A:
- 定義(36)『救済のNP』の注釈には『プレーヤーは次のストロークで使用しようとするクラブを持ち、アドレスポジションをとってスイングしてみて、救済のNPを決めるべきである』と規定している。
但し、あくまでも『勧める』表現であり、別のクラブを使用したからといって違反にはならない。1クラブ長を決めるときのクラブ選択も同じである。 | 定義36 |
- Q19:
- 動かせる障害物と動かせない障害物の判断基準はどこか?
- A:
-
- @ 「動かせる障害物」・・・人工物で、特別な労力を要せず、不当にプレーを遅らせず、物を破壊すことなく動かせる場合の物。
- A 「動かせない障害物」・・・上述以外
- B 「障害物ではないもの」・・・OB杭、動かせない人工物でOB区域内の全部分、委員会によりコースと不可分の部分と指定された全ての構築物 (定義38)
| 定義38 |
- Q20:
- ルースインペディメントに関係するルールを知りたい。
- A:
-
- @ ルースインペディメントの語義とゴルフ規則上の定義;
語義:loose(ばらけた,固定されていない)、Impediments(障害物)
定義:自然物であり、次のものを含む。
●石、木の葉、木の枝など、動物の糞
●ミミズ、虫類、その他類似のものおよびその放出物や堆積物
ただし、前記のものであっても次のものは除く。
●固定されているもの、生長しているもの
●地面に固くくい込んでいるもの、球に付着しているもの
・砂とバラバラの土は、パッティンググリーン上にある場合:ルースインペディメントであるが、それ以外の場所:ルースインペディメントではない。
・雪と自然の氷(霜を除く):プレーヤーの選択でカジュアルウォーターかルースインペディメントとして扱うことができる。
・露と霜:ルースインペディメントではない。(定義38)
- A プレー上のルール
・ハザード以外では罰なしに取り除ける (規則23-1)その時球を動かすと
・スル−ザグリーン 1罰打(リプレース)
・グリ−ン上 罰なし(リプレース)(規則18-2a)
・ハザード内:ハザード内にあるか、またはそのハザードに触れているルースインペディメントに触れたり、それを動かしてなならない。
違反した場合は2罰打。(規則13-4c)
・球が動いている場合、その球の動きに影響を及ぼすかも知れないルースインペディメントは、取り除いてはならない。(規則23-1)
| 定義38 規則23-1
規則18-2a
規則13-4c
規則23-1 |
- Q21:
- ハザード内でルースインペディメントを取り除いたところ、球も動いた場合は?
- A:
-
- @ 1回の行為で2つの規則(規則13-4と規則18-2a)違反をしたことになり、公正の理念(規則1-4)に従って1つの規則違反が適用となる。
従って、競技者はハザード内のルースインペディメントを動かしたことにより2罰打(規則13-4c)。その球はリプレースしなければならない(規則18-2a)。
- A 競技者が次のストロークをする前に、その球がリプレースされない場合は、その行為は別の行為と考えられ、規則18-2a違反で更に2打の罰が課せられ、計4罰打となる。(裁定13-4/15,(2004年改訂))
| 規則13-4 規則18-2a 規則1-4
規則13-4c 裁定13-4/15 |
- Q22:
- 球がベアグランド状態の所に止まったが、ストローク前に周囲の石を取り除いても問題ないか?
- A:
- 石はルースインペディメントであるので、ハザード以外では無罰で取り除くことができる。但し、その時球が動くと1罰打。リプレースする。違反時2罰打(規則23-1)
(注)HSGローカルルールでは、バンカー内も石は取り除けるとしている。。 | 規則12-1b |
- Q23:
- 雪とその後の強風のため大きな木の枝がへし折られ、いたるところに倒れており、その中にボールが舞い込んでしまうケースがあった。
- @ ボールが倒れた松枝の中にあるのが見えるが動かせない場合、動かせない障害物として、救済を受けられるか。
- A ボールが中に入ったと思われるがどこからも見えない。どう処置すべきか。
- A:
- 1打罰;スタンスを取ろうとして砂を動かしたことが原因となっているため。動いた球は元の位置にリプレース。
| 規則18-2a |
- Q24:
- バンカー内の球にかぶさっていた枯葉を取り除いて打った?、
- A:
-
- @ 2月17日のD組競技会で救済として扱われた。しかし現行のローカルルールにはこのような場合救済を受けられるとの明確な記載がないので、競技委員会と取扱いを相談する。(2014年7月現在)
- A この場合、通常は木の枝に乗り球が見えないので紛失球となるが、特殊な状況下にあるので上記@と同じようにローカルルールとしての処置を検討することとしたい。(2014年7月現在)
参考:現在HSGには「異常なルースインペディメント状態の救済」のローカルルールがあります。(2.2スルーザグリーンQ23の項参照)
。 | HSGローカルルール |