2.ルールに関する問題

2.2 スルーザグリーン  H26.7.20付でQ30〜Q45を追加した。

Q01:
2打目がOBの場合、元の場所に戻らず、そこから打ってはダメなのか? ティーショットがOBの場合の{前進4打目」のようなローカルルールを決めてもよいか?
  A:
  • (1) そこから打つということは誤所からのプレーであり、2罰打で元に戻ってやり直す。これをしないと規則を守らない場合の競技失格にあたる重大な違反である。
  • (2) 「前進4打目」のローカルルールは、コース毎に決めているが、これは日本独自のものでR&Aは認めていない。これは初心者のOB繰り返しを想定した遅延防止策である。遅延防止には暫定球を打っておく手段があり、規則を知り規則に従ってプレーすることが、真のゴルフの醍醐味を味わうことができるし、技術レベルの向上にもつながる。
規則11-4b、
20-7c
Q02:
球が共用カートの上に溜まった場合どうするのか?
  A:
カートを移動して、球があった場所の真下の地点で1打罰を加えて、ホールに近付かない所にドロップする。もしその場所が道路であれば、ニアレストポイントからホールに近付かず1クラブ長以内のドロップする。
規則19-2
Q03:
プレーヤーが同伴者のキャディバッグに球を当てたが、罰はあるか?
  A:
罰はない。球はあるがままにプレーする。但し、自分自身や携帯品(共用カートを含む)に当てた場合は1罰打。
規則19-2
Q04:
大みかコース5番ホールの砲台グリーンのすそ野でスタンスを取った時に球が動いた。
動かすような動作はしなかったが、この場合はどうなるのか?
  A:
罰なしでそのままプレーする。この時リプレースすると2罰打。なお、アドレスした後でもプレーヤーが球を動かす原因となった事実がなければ罰なしにそのままプレーする。
規則18-1,2
Q05:
ワグルしていて無意識にヘッドが当たり球を動かした。それを1打としてそこからプレーしたが?
  A:
プレーヤーは球を動かす意思がなかったので、ストロークしたことにはならない。
しかし、球を動かしたことで1罰打付加してリプレースする。戻さないと2罰打。
規則18-2a
Q06:
誤球して打った球がOBになったが、その場合は4罰打になるのか?
  A:
誤球に対してのみ2罰打を受ける。
規則15-3b
裁定集15/11
Q07:
球が若木のそばに止まったが、打つと若木を傷める恐れがある場合はどうするか?
  A:
  • (1) ニアレストポイントからホールに近付かず1クラブ長以内にドロップする。
  • (2) 若木には、その幹に白色ペイントで帯表示がしてある。(しおり「大甕ゴルフ クラブの案内」に、保護のため「移動して打つ」ことが明記あり)
HSGルール
Q08:
暫定球を打つ時に宣言しないで打ってしまったときは?
  A:
  • (1) 打った球は暫定球ではなくなり、即インプレー球になる。
  • (2) 初めの球は紛失球となる。
規則27-2a
Q09:
3番ホールの手前で、スプリンクラーの後方に球が止まった。パターで転がしたいが、スプリンクラーが邪魔になるので救済は受けられるか?
  A:
  • (1) この場合、受けられない。(違反時2打罰)
  • (2) 動かせない障害物がグリーン上にあってパットの線上に掛かる時は、ニヤレストポイントのその球をプレースできる。それ以外では、障害物がプレーの線上に掛かっていても障害には当たらない。
規則24-2a
Q10:
4番ホールで、ティーショットの球がロープに接して止まった時、ロープはどかしてもよいか?
  A:
ロープは動かせる障害物(標識物)であり、動かせる。ショット後は元に戻す。
規則24-1
Q11:
4番ホールで池の赤杭近くフェアウェー側に球が止まったが、杭が邪魔な時は抜いて打てるか?
  A:
  • (1) 赤杭は表示物で動かせる障害物だから、無罰で抜くことが出来る。ショット後は元に戻すこと。抜く時に球が動いたときは罰なしにリプレースする。
  • (2) もし簡単に抜けないときは、動かせない障害物救済処置をとる。無罰でニヤレストポイントから1クラブ長内にドロップする。(違反時2打罰)
規則24-1a
(違反時2打罰)

規則24-2b
Q13:
松の根元に球が止まり、打てそうにない時はどうすればよいか?
  A:
  • (1) 救済はないので、無理せずアンプレヤブルの処置をとるのが最善。
    (方法は「10その他」の項、Q3参照)
  • (2) 素振りを繰り返していて枝を折ったり、木を傷つけたり、周りの芝を刈る、とライの改善となるので注意が必要。違反時2罰打。
Q14:
6番ホールの左バンカーの”のり面”に球がめり込んだが、この場合は無罰で拾い上げできるか?
  A:
  • (1) この場合、球は無罰で拾い上げできないので、そのまま打つかアンプレヤブルの処置をする。
  • (2) 規則では、地面にめり込んでいる球はスルーザグリーンの芝草を短く刈ってある区域ならば、罰なしに拾い上げて拭き、できるだけ近い箇所にドロップできる。短く刈ってある"とはフェアウエーと同じかそれ以下の長さを指す。
規則25-2
Q15:
モグラの盛土があって、そこが少し均されたような跡の上に球が止まったが救済は?
  A:
  • (1) モグラの盛り土やその残りが障害となる時は、無罰でニヤレストポイントからホールに近づかず、1クラブレングス以内にドロップする。
  • (2) 但し救済は削られた場所がモグラの盛土の残りとして確認できる場合に限る。
規則25-1b

裁定集25/23
Q16:
救済を受けてドロップした球が斜面のために止まらない時は、どうすればよいか?
  A:
規則によると2回ドロップを繰り返した後に、プレースしようとしても止まらない時は球が止まる最も近い場所に無罰でプレースすることができる。
規則20-3d
Q17:
救済処置でレングス測定用のクラブを置いてドロップする時、置いたクラブに球が当たると?
  A:
人又は携帯品に、ドロップした球が触れた時は、罰なしに再ドロップしなければならない。違反時2打罰
規則20-2a
Q19:
サブグリーンに乗った球の処置
  A:
  • (1) 最初に、球から最も近いサブグリーン外にニヤレストポイント(NP)を決め  マークする。
  • (2) その後、球を拾い上げる。
  • (3) NPを基点に、1クラブレングス以内でホールに近づかない所に球をドロップ する。 違反時2打罰
規則25-3b
Q20:
4番ホールのサブグリーン左側のバンカー淵の草むらに入った球はバンカー内か?
  A:
  • (1) バンカー内で淵や草で被われている場所はバンカーの一部ではない。
  • (2) バンカーは、地面から芝や土を取り払い、代わりに砂などを入れて作られた区域をいう。
定義9
Q21:
スル−ザグリーンで他の競技者の球を誤球した時、球のプレースはどのようにすればよいか?
  A:
  • (1) 球の持ち主が、誤球の起きた箇所にプレースする。。
  • (2) 起きた箇所が確定できない場合は、誤球が起きた箇所に出来るだけ近い所にド ロップする。
規則15-3a、20-3a

規則20-3c
Q22:
OB杭は抜くことが出来ず、ヤード杭は抜くことができる。この場合夫々に救済措置は異なるが、プレーヤーに措置方法の選択権はあるか?
  A:
  • (1) 選択権はない。。
  • (2) OB杭は「固定物」、動かすことはできないので動かすと2打罰。
    (注)従って、OB杭が邪魔な場合は、あるがままに打つか、アンプレヤブルの措置をとる。
規則13-2
Q23:
A・Bの球が接近して止まった。Aは球を拾い上げ、Bが打った後にAのライが荒れたが処置は?
  A:
プレースやリプレースする球のライが帰られた場合は次の処置をする。
  • (1) ハザード以外の場所:ホールに近づかず、1クラブレングス以内の、初めのライに最も似ていて最も近いライにその球をプレースする。
  • (2) バンカー内の場合:初めのライとほぼ同様にライを復元して、そのライにその球をプレースする。
規則20-3b
Q24:
補助グリーンに乗った球の二アレストポイント(NPと略す)は、ホールに近づかなければ、グリーン縁は左右どちらでも自由に選べるのか?
  A:
  • (1) 自由には選べない。球位置から近く、ホールに近づかない所にNPを決められる側の縁になる。(右利き、左利きでこれが逆になる場合もある)
  • (2) 救済のニアレストポイントの定義:球の止まっている箇所に最も近いコース上の一点であり、ホールに近づかない。
定義36
Q25:
クリーク手前のラフで玉を探したが見つからないので、川に落ちて流されたと考えてクリーク手前に球をドロップした。その後5分以内に最初の球がラフで見つかったら?
  A:
「定かでない」にも拘らず、ウォーターハザードに入ったとして規則に基づいて別の球をドロップしたのは誤りである。そのあと初球が見つかった場合は、取り替えられた球を放置して規則20−6に基づいて誤りを訂正し、罰なしに初めの球でプレーしなければならない。誤りを訂正せずにそのままプレーすると、適用できない規則に基づいて処置したことになり1打罰、更に誤所からのプレーとなり規則27−1違反として2打罰がつく。
裁定26-1/3.7
Q26:
4番ホールの、左側黄色杭の区域内に球が入った。ローカルルールにより黄色杭線を横切った所から2クラブ長以内に球をドロップしたが、そこには切断した松の大木が置いてあった。この場合、救済を受けたいがそのニアレストポイント(NP)の決め方は?
  A:
先ずは黄色杭線を横切った地点から2クラブ長以内にドロップする救済を受け、その後 松の大木に対する救済対応をする。
上記2つの救済時のNPの決め方は、下記の(1)〜(4)参照
  • (1) 「黄色杭区域」からの救済の起点は、限界を横切った地点。(1打罰)
    「松の大木」からの救済起点は、ドロップした球。
  • (2) この場合の「松の大木」は、「他に移す為に積み上げてある物」に相当するの で、それ全体は定義による修理地となる。
  • (3) 修理地(異常なグラウンド状態)では、スウィングができる場合は、例え「松の大木」がプレーの線上にあっても救済は受けられない。
  • (4) 救済を受ける場合は、
    1. @ 球の位置から最も近い所でホールに近づかず意図するスウィングができる所にNPを定める。
    2. A NPから1クラブ長以内でホールに近付かない所に球をドロップする。
規則25-1a

規則25-1b(@)
Q27:
雪の中に球を打ち込んだら、どうすればよいか?
  A:
そのまま打つか、雪はカジュアルウオータかルースインペディメントいづれかの選択ができるので救済も受けられる。
  • (1) 雪と自然の氷(霜を除く)はプレーヤーの選択で、カジュアルウオーターかルースインペディメントとして扱うことができる。
  • (2) カジュアルウオーターとして扱う場合は、罰なしで救済のNPを決め、1クラブ長以内にドロップしてプレーする。
  • (3) ルースインペディメントの場合は、ハザード以外では罰なしに雪を取り除くことができる。
  • (4) 又は、そのままの状態でプレーする。
定義12

規則25-1
b-(@)

規則23-1
Q28:
グリーン周辺に置いてあった同伴者のクラブに打った球が当たった場合はどうなるか?
  A:
プレーヤーの動いている球が、
  1. @ 同伴者の携帯品により方向を変えられたり、止められた場合は誰にも罰はなく、球はあるがまの状態でプレーする。
  2. A 自分の携帯品に当てた場合は、1打罰であるがままでプレーする。
    但し、その球が携帯品の中や上に止まったときは、球のあった真下の地点でホールに近づかない所にドロップする。
規則19-1

規則19-2
Q29:
打った球が共用カートに当たった場合はどう処置すればよいのか?
  A:
共用カートは、球が関連しているときはその球の持ち主の携帯品として扱う(定義16)。また、そのカートを共用しているプレーヤーの1人がカートを動かしているときは、カートを動かしているプレーヤーの携帯品となる。  従って、
(A-1)プレーヤーAが止まっている共用カートに球を当てた

⇒ 自分の携帯品に当てた ことで1打罰。
(A-2) プレーヤーAがプレーヤーBの運転している共用カートに球を当てた

⇒ 同伴 プレーヤーの携帯品に球を当てたことになり罰なし。

Q30:
木の根元に寄り掛かっている球を右利きパターの裏面を使い、左打ちした。罰打は?
  A:
球を正しく打ち(押し出したり、掻き寄せたり、すくいあげたりしない)、クラブが規則に適合したものであれば、クラブヘッドのどの部分で打ってもよい。
(規則裁定集14-1/1)。
規則裁定集
14-1/1
Q31:
最近のプロトーナメントからのルールに関する参考例;マスターズでタイガーウッズ選手が誤所からのプレーで2打罰を受けた。
  A:
タイガーウッズ選手は残り87ヤード、池越えの第3打がピンを直撃、手前の池に入っ た。
ルールに基づき、打った位置にもどり、打球したが、その位置が2ヤード(約1.8m) 異なった場所であった。自己申告し、翌日委員会とウッズ選手が協議し、 『選手がルール違反を認識しておらず、スコアーカード提出後に事実が発覚した場合に適用される規則33-7の裁定4.5に照らし』2打罰とした。
規則33-7の
裁定4.5
Q32:
最近のプロトーナメントからのルールに関する参考例;LPGAアクサレディスで堀奈津佳 (優勝)が球をPreferred Lie(ライの状態が悪く、6インチリプレース等が可能なライ)と見做し、6インチ以内にリプレースした。諸見里選手に指摘され、自己申告した。判定結果無罰であった。
  A:
『前日の雨でコースコンデションが悪化のため、グリーン以外でもマークして球を無罰で拾い上げ、拭くことができる』との特別ルールが設定されていた。 但し,『元の位置にリプレースする』との文言が無かったので、堀選手はPreferred Lie と見做し、球を6インチ以内にリプレースした。指摘され、自己申告した。
LPGAが協議し、『ルールを悪用する意思がなかったこと、元の位置にリプレースするとの文言がなかったことで混乱を招いた』との判断で無罰となった。 両者の申告をそれぞれの競技委員会が競技の運営管理に関する規則33-7(競技失格の罰; 委員会の自由裁量)に照らして判断したものである。
HSGにも悪天候でライが悪い時の下記ローカルルールあり。
『強風等で異常に散乱した木の枝や松毬(まつかさ)が球に接していて、それを取り除く 時に、球が動いた場合は、罰なしにリプレースしなければならない』。
正規のルールでは松毬はルースインペディメントであるので、ハザードでは動かせない。

・スルーザグリーンではルースインペディメントを無罰で動かせるが、球が動いた場合1打罰となる。

・パティンググリーン上ではルースインペディメントを無罰で動かせ、その場合、球が動いても無罰でリプレースできる(規則23-1)。

規則33-7

規則23-1
Q33:
カート道路に止まった球の打ち方
  A:
カート道路は動かせない障害物であるので救済が受けられる。
ホールに近づかず、そこに球を置けば障害が避けられ、止まっている球に最も近いコース上の一点(救済のニアレストポイント(NP))(定義36)を決め、マークする。そのマークからホールに近づかず、1クラブ長以内にボールをドロップする(規則24-2b)。
詳細は日立シニアゴルフ会誌第31号(H24.4.1)の『いまさら訊けないゴルフ・ルール(2)』を参照 願いたい。
定義36

規則24-2b
Q34:
2打目がOBの場合、元へ戻らずそこから打っては駄目なのか?
ティーショットがOBの場合の「前進4打目」の様なローカル・ルールを決めてもよいか?
  A:
  1. @ そこから打つと言うことは、誤所からのプレーであり、2罰打で元に戻ってやり直す。(規則11-4b、20-7c)
    これをしないということは、規則を守らない場合の競技失格にあたる重大な違反である。従って、そこから打つのをローカル・ルールで決めることは認められない。
  2. A 「前進4打目」のローカル・ルールはコースが決めているが、これは日本独自のもので、R&Åは認めていない。
    これは初心者のOB繰返しを想定した遅延防止策である。遅延防止には暫定球を打っておく手段があり、規則を知り規則に従ってプレーすることが、真のゴルフの醍醐味を味わうことが出来るし、技術レベルの向上にもつながる。
規則11-4b、20-7c
Q39:
大みかコースの4番ホールにおいてロープまたは白線を越えない球は、場外飛球防止のため5番以下のアイアンで次のストロークを行わなければならない、とある。
最近はユーティリティもあるので、5番以下のウッド・ユーティリティでも可能なように変更してもらえないか。
  A:
ここ10年間に民家からの打ち込み苦情が数件あったこと、及びプレー者からも打ち込んだとの情報が数回あったため、クラブとしては現状のルール変更は認められない。
Q40:
打った球が同伴プレーヤーに当たった場合の罰打はどうなるのか。
  A:
同伴プレーヤは局外者なので罰打はつかない、球はあるがままの状態でプレーしなければならない(規則19−1)。
但し、」危険であるので打つプレーヤの前に出ない、打った球の行方を注視する等の注意が必要である。
Q41:
大みかコース4番ホールで第1ショットが右へ曲がり、木の根のそばから左打ちで出したが、今度はブッシュに入った。打てないのでアンプレーヤブル宣言し、1罰打加えホールに近づかず、2クラブ長以内にドロップして打ったが、アンプレーヤブルの処置はこれでよいか。
  A:
この処置方法でよい。(規則28 定義c)
(参考:アンプレアブル球について(規則28)

・球がウォーターハザード内にあるときを除いて、プレーヤーは、コース上のどこででも、自分の球をアンプレヤブルとみなすことができる。プレーヤーは自分の球がアンプレヤブルであるかどうかを決めることのできる唯一の人である。

・自分の球をアンプレヤブルとみなした場合、プレーヤーは1打の罰のもとに次の中から1つを選んで処置しなければならない。

  1. a. 規則27-1に規定するストロークと距離に基づく処置をとり、初めの球を最後にプレーした所のできるだけ近くで球をプレーする(規則20-5参照)。
  2. b. ホールと、球があった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に、球をドロップ。この場合には、球のあった箇所より後方であればいくら離れても距離に制限はない。
  3. c. その球のあった箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所に、球をドロップ。

・アンプレヤブルの球がバンカー内にある場合、プレーヤーは前記のa,b,cにより処置することができ、プレーヤーがbかcの処置を選んだときは、球はそのバンカー内にドロップしなければならない。
規則28に基づいて処置する場合、球は拾い上げてふくことができるし、別の球に取り替えることもできる。この規則に違反した場合は、2罰打。

規則28
Q42:
OB杭、ハザード杭と球のセーフ、アウト(OB)の関係
  A:
  1. @ OB杭(白杭又は白線で表示)の場合;(定義40) 杭のコース側地表で結んだ線がOBライン、OBラインは垂直上下に及ぶ。 白線の場合はそのものがOBライン。球がこのライン上にわずかでもあればセーフ、 完全にOB側にある場合はOB(1打罰)。
    OB杭は固定物(障害物ではない)であり、抜いてはならない(違反時2打罰)。
  2. A ハザード杭の場合;(ウオーターハザードは黄色杭又は黄色線(定義60)、ラテラルウオーターハザードは赤杭又は赤線で表示(定義29)杭のコース側地表で結んだ線がハザードライン、垂直上下に及ぶ。線はそのものがハザードを示す。この線や杭に触れている球はハザード内の球となる。ハザード杭は障害物である。容易に抜ける場合は抜いてスイングしてもよい。
    但し、スイング後に元に戻すことを忘れないこと。
定義40
規則13-2

定義60
規則24-1、2
定義29"
Q43:
球が修理地の外にあり、修理地を示す青杭が打球の邪魔になるので、障害物と考え、同伴競技者の同意を得ず、ニアレストポイント(NP)を設定し打球した。問題ないか。
  A:
  1. @ 青杭は『動かせる障害物』(規則24-1)なので、動かせれば救済は適用できない。動かせなければ『動かせない障害物』(規則24-2)として救済を受けられる。NPを 設定し、球をドロップして打球。
  2. A 今回の質問の場合、動かしてみることなく動かせない障害物として扱ったので、『動かせる障害物を動かせない障害物として誤って処置したこと』になります。
    従って、インプレーの球を拾い上げ(規則18-2a、1罰打)、正しくない場所にドロップしてプレー(20-7-a(@)、20-7c誤所からのプレー、2罰打)したことになり、合計3打罰となる。処置としては、今回の誤所からのプレーは重大な違反(本来の場所から大きくホールに近づいた等)ではないので、誤所からプレーされた球でホールアウトせねばならない。(規則24-1、規則18-2a、規則20-7c)
  3. B もし、誤所にドロップしたがストロークする前に動かせる障害物であることに気付いた場合、無罰でドロップした球を拾い上げることができ(規則20-6)、インプレーの球を拾い上げあげたことに対する罰(1罰打)のみとなる』
規則24-1,2
規則24-1、
規則18-2a、
規則20-7c
規則20-6
Q44:
ティーショットがOBの恐れあり、暫定球を打った。暫定球が止まった場所に行き、まず暫定教を打ち、その後最初の球を探し始めた。最初の球は5分以内に暫定球より10ヤードティーインググランド側で見つかった のでそのまま最初の球を打った。罰打はどうなるか?
  A:
プレーヤーは初めの球があると思われる場所に到達するまで暫定球で幾度でもプレーできる。初めの球があると思われる場所、またはその場所よりもホールに近い地点からプレーヤーがその暫定球に対してストロークした場合、初めの球は紛失球となり、暫定球が インプレーの球となる。(規則27-2b)
規則27-2b
Q45:
林に入った初球を2〜3分探したが見つからず、紛失球と思い、前位置に戻って別の球をドロップした。その直後5分以内に初球が見つかったとの連絡あり、その初球のところに戻り、ストロークした。この場合の罰打数は?
  A:
元の位置に戻り、打ち直しの球をドロップした後で、5分間の捜索時間内で初球が 見つかった場合、初球は紛失球となり、ドロップした球がインプレーの球となる。
初球は紛失球となるので1打罰でプレーを続ける。
裁定集
27-1/2

追記:Q15と重複するため、Q12とQ18を削除した。(H23.9.11)
重複するため、Q35〜Q38を削除した。(H28.11.11)

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